今から11年前、1人の青年..いやまだ少年の面影が残る高校生が岐阜から面接にやって来ました。

それもなんと自転車で!!

その人物とは、うちで11年間働いてこの4月で退職し、その後、フランス修行へと旅立つ予定の木村です。

自転車で面接に来たのも衝撃的でした。

一年目の正月休み明けのことです。当時は朝礼でスタッフ全員が一人ずつ今年の抱負や今後の目標を言うのですが、

木村の口から「20周年もこの店で迎えたいと思います!!」と言っていました。

その当時はまさか後10年もと思っていましたが、今振り返ってみると11年、今日で20周年の記念日なのです。

「有言実行」とはこのことです。

本当によく頑張ったと思います。一言や二言では語れないほど、いくつかの試練があり、悩み、くじけそうになったこともあったと思います。

前々回のこのコラムで記載したように、まず、１年間は何が何でも頑張ってみる。

そして、石の上にも3年、そして5年、10年…と11年間という歳月はとてつもなく長い。

日数でいうと4000日を超えるのです。

その長い月日と共に過ごしてきた人生の先輩として、今後も更に努力を重ねて必ず成功してほしいと願っています。

料理人としても一人の人間としてもです。
 
この場を借りて木村からのメッセージを紹介させて頂きます。

長い間ご苦労様でした。


本当にありがとう!!!
Bon Courage!!  Bonne Chance!!
 
 
 
 左から）
ラ・パルム・ドール取締役総支配人　切原真太郎氏　（勤続19年）
ビストロサンク　オーナーシェフ　阪本勝治氏　（12年在籍後、独立）
ラ・パルム・ドール代表取締役　グランシェフ　後藤雅司氏　
ラ・パルム・ドール　スーシェフ　木村力氏（11年在籍後、フランスへ修行予定）
サンセリテ　オーナーシェフ　萬濃直哉氏　（9年在籍後、独立）



皆それぞれの期間、ラ・パルム・ドールで活躍してくれました。
本当に感謝です。
総支配人　切原とはさらなる飛躍を共にしていきたいです。

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この度、お世話になりましたラ・パルム・ドールを退職させて頂きます木村　力と申します。

長きにわたって働かせて頂き、数え切れない程の思い出話があり、うまくまとめて話す事が出来ませんが、こうして自分自身がよく続けてこられたなあと思っております。

諸先輩方から繋がり続いたラ・パルム・ドールでスーシェフとなり、今年で20周年の節目の年になります。

社会人となり、入社1年目の正月　“この店で10年やります”　と宣言をして、決して1人では続けてこられなかった事が、やり通せた事には、周りの助けがあり、今の自分があるという感謝をもっております。

今までの自分…今の自分…そして、これからの自分…

この自分の中には確実に後藤シェフのエスプリは受け継がれ、生きていると思っております。

自分自身まだまだ若輩者ではございますが、今日まで模索しながらも、少しずつ歩んでこられました。

この職業は、9割が苦しい事といわれ、時には、それ以上になるかもしれません。

ですが、残りの１割のモノが、それを凌駕していくのです。

“料理人という人種を以て、崇高な美学だ”という信念を待ち、
苦しみの先の本当の喜びを求めていきたいと思っております。

これからは、夢という目標を掲げ、家族を大事に、人生を通して、幸せを運び、幸せになれるように精進して参ります。

１１年間お世話になり、本当にありがとうございました。

ラ・パルム・ドールグループの益々のご活躍と皆様のご健康をお祈りしております。
　
 
木村　力
2021.4.25



2016年9月19日　シャトーラ・パルム・ドールにて結婚式披露宴



当日、レストラン営業後にスタッフがサプライズでお祝いしてくれました。
プレゼントに時計を頂きました!!



写真の時だけマスクを外して記念撮影

元スーシェフ　現ビストロサンクオーナーシェフ阪本氏
そして、元スーシェフ　現サンセリテ　オーナーシェフ萬濃氏ご夫妻も
当日レストラン営業後に駆けつけてくれました。







たくさんのお祝いのメッセージ、お品を頂戴いたしました。
皆様、本当にありがとうございます。





4.25を迎えた深夜に届けてくれたスーシェフ木村